画像参照元 山形新聞様
東日本大震災に伴う原発事故による影響で出荷が制限されていた山形県のクマ肉について、出荷制限が解除されることがこのたび報じられました。
出荷制限は放射能汚染を懸念してのものでしたが、今回は全数検査により安全性が確認されたものが出荷されるようになるとのことです。
ところで皆さんはクマの肉って食べたことありますか?寄生虫なんかが怖いイメージもあるかと思いますが、今回はそんなクマ肉について解説します。
クマ肉ってどんな味?どうやって食べるの?
クマ肉ですから、もちろんクマの肉を食べるわけですが、きっと食べたことのない人のほうが多いですよね。
実は熊肉料理の歴史は古く、古来より食用として用いられていた伝統ある食材です。
食べ方としては煮物や汁物が多いそうです。
熊肉の旬は冬眠前の脂がのった時期がよいとされます。
牛や豚と同じように全身の肉を食べることができます。
実際に口にしたことがある人たちの感想を見てみると、少量であっても甘味と旨みが強いという特徴があるようです。
熊肉はどこで食べられるの?
日本において熊の家畜化はされていません。
つまり、熊肉を食べようと思ったら野生の熊を狩猟して食べるほかありません。
一般の人が熊を狩ることはできませんから、猟師さんが仕留めた熊を頂くことになります。
熊肉で有名なのは北海道から中部地方あたりの山岳地帯のようです。
それほど流通量が多くありませんので、基本的には現地に行って食べる必要がありますが、一部は缶詰として売られていることもあります。
熊肉って食べても大丈夫?寄生虫は?
なじみのない食材を食べるときに気になるのが細菌や寄生虫の存在です。
端的に述べれば熊肉には細菌、寄生虫が付いていると思って間違いないでしょう。
しかし、上述したように熊肉のオーソドックスな食べ方はいずれも加熱処理を加えています。
一般的にほとんどの細菌、寄生虫は加熱することで死滅しますので、しっかりと調理されたものであればそれほど神経質に病気のことを心配する必要はありません。
ただし、ごく一部ですが中には生で食する人もいます。田舎の病院などでまれではありますが、野生動物の生食が原因と思われる症状を訴える患者さんがいることは紛れもない事実です。
肉だろうが魚だろうが新鮮であれば生で食べても大丈夫だと思っている方が時たまいらっしゃいますが、これは正しくありません。
特に寄生虫などは動物の筋肉内に寄生して生きているものがありますので、いくら新鮮であってもこれらを防ぐことはできないのです。
みなさんも熊肉を食する機会があれば、くれぐれも調理法には気を付けてくださいね。