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2000年前後のちょっと不思議なマイナー良作アニメ10選!!

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不安と混乱の世紀末思想を呼び起こされた1999年は、私たちが生活する世界やアニメにおいてもどこか非現実的であったり、とはいえ新しい風が吹きはじめたようにも感じられました。

そのためか新世紀の幕開けであった2000年前後には、いわゆる"不思議系"とも呼べるアニメが増えたように思えます。またこの頃から深夜枠や作品数も増えたので、評価どころか誰にも知られず"マイナー"と一括りにされたモノも数多く存在したのではないでしょうか。

今回それらの中から「2000年前後に放映されたちょっと不思議なマイナー良作アニメ」を10作品ほどピックアップしました。

筆者が全作品全話を視聴したうえ、独断と偏見で厳選致しましたので、その作品のお薦めポイントや感想なども併せてご覧頂けると嬉しいです。

 

■10位『GAD GUARD-ガドガード-』

「ジャズテイストな曲とOPの演出がマッチし、とても小気味よい仕上がりです」


『GAD GUARD』アニメ制作:ゴンゾ・ディメーション(GONZO)

2003年4月~9月(全26話/※うち8話分を地上波では未放送)アニマックス及びフジテレビ系にて放映。

原作は人気作家のいずなよしつねさん。

「人物キャラも魅力的ですが、GAD(ガド)と呼ばれるロボットデザインが秀逸でした」


ロボットアニメではありますが、どちらかと言えば人と人との結びつきや関係性、そこへ「GAD(ガド)」と呼ばれる機械との友情さえ生まれた物語りです。作中では魅力的なキャラも多数登場し、特に主人公・真田ハジキのライバル的存在であったカタナや、武道家の娘・篠塚アラシなどは男女共に人気が有りました。

ただ惜しむらくは、途中でキャラクターたちが何をしたいのか、何を目指しているのかが伝わってこなかったように思えます。それには多くの理由が有りましたが、何よりも一番の原因は"全話視聴が困難"でしょう。

「OPはぐんぐん人物やメカが現れてはテンポ良く動き回ります」


現在ではさほど珍しくはありませんが放映時間が深夜26:58であったため、当時まだ録画手段をビデオに頼っていた時代でしたので、放映時間がズレ込むと視聴は壊滅的でした。さらにアニメ前半で制作スケジュールがきつくなり、第7話が放映されず前週の第6話が放映されてしまいます。さらに全26話でありながら、唯一の地上波であるフジテレビが20話で放映を打ち切ってしまいました。

要するに、地上波でこの作品を楽しんでいた人は、3分の1ものお話を"未視聴"で終わせられてしまった作品なのです。

こうして書き連ねてみるだに散々な結果の『GAD GUARD』ではありますが、制作スタッフの方々が目指した先には確かに光るものがありました。

現在はDVDやwebにて全話視聴が可能です。


 

■9位『THEビッグオー』

「重奏な音楽からOPがはじまります」


『THE ビッグオー』アニメ制作:サンライズ

1期:1999年10月~2000年1月/2期:2003年1月~4月(全26話)WOWOWやUHF局などにて放映。

スタッフに矢立肇さんや片山一良さん、キャラやメカデザインがさとうけいいちさんと大変豪華でした。

「日本のアニメではありますが、カートゥーン的な絵柄とセンス良いデザインが特徴」


記憶喪失の街"パラダイム"を舞台に、ネゴシエイターであるロジャー・スミスと、彼が操る巨大ロボット「ビッグオー」が活躍するアニメ。

エスプリが利いた大人の会話とスマートな演出、そして物語りを彩る魅力的なキャラや音楽により、全編通してお洒落でスリリングな雰囲気漂う作品でもありました。

また主役であるロジャーのまわりには、謎多き女性が2人もいます。1人は少女の姿をしたアンドロイド・R・ドロシー・ウェインライト、もう1人は、正体不明の妖艶なブロンド美女・エンジェル。彼女らはそれぞれ違った意味での"メモリー(記憶)"的存在でした。

「全体的に画面の雰囲気はモノトーンっぽくシックな色合いでした」


絵柄や放映局のせいか、良作でしたがファン以外はあまり認知をされてはいなかったようです。当初は全13話(first season)"未完"での終了予定でしたが、アメリカで好評となり第2期(second season)が制作されました。

どこか"ゴッサムシティ"をも髣髴とさせる世界観の「ビッグオー」、アメリカの方に受け入れられたのには素直にうなづけます。


 

■8位『Wolf's Rain』

「主題歌は英語なうえ、画面では狼が走っているので最初はかなり面食らいます」


『Wolf's Rain』アニメ制作:BONES

2003年1月~7月(全30話/TV:26話[内総集編15~18話]・OVA:27~30話)フジテレビ系にて放映。

「"人視点"と"狼視点"とがクルクルと変わり斬新でした」


狼たちが主人公として活躍した作品。登場した唯一のヒロインも"人"ではなく、人造人間(人造花?)といった大変ややこしい設定です。

絶滅したと思われていた狼が、実は自らの能力で人へと"擬態"した姿で人間社会に紛れ込み生活をしていました。彼らは人により迫害を受けていたため、狼だけが許される「楽園」を目指し旅をするのでした。

「誇り高き狼の尊厳。それを踏み潰され、利用されていた彼らの哀しみ」


こちらも上記で紹介しました「GAD GUARD」同様、TV放映では完結せずに終わった作品です。とはいえ、当時最終回を視聴した際"これはこれでありだな"と妙に納得さえ出来ました。それは現実世界における彼ら狼たちの悲運を、私たちが知っているためかもしれません。


 

■7位『地球少女アルジュナ』

「OP及びEDは色々なアレンジをされましたが、主題歌の"マメシバ"は名曲です」


『地球少女アルジュナ』アニメ制作:サテライト

2001年1月~3月(全13話/第9話はTV未放送)テレビ東京系列にて放映。

「今見返しても、その美しい作画と動きの素晴らしさには感動します」


第一話早々主人公の有吉樹奈(ありよし じゅな)が交通事故に遭い、臨死体験をした後に地球を守る力に目覚める……といった一連の流れで、この物語りは動き出します。そして彼女の敵は宇宙人でもなければ怪人でもありません、彼女が戦うべき相手は地球を侵す"公害"だったのです。

「環境破壊、遺伝子組み換え、電磁波、放射能など多くの問題定義をしました」

今までは外からの攻撃から地球を守るのが常でしたが、「アルジュナ」においては、地球に住む私たち人間の文化が生み出す公害から地球を守る。しいては人間をも守る。

そうしたいささかジレンマをも孕みつつ、見るものへと問題定義を投げかけた作品でもあります。

ちなみに話数が「第1章」と章表記では有りましたが、全話必ず何かしらの繋がりが有ります。そしてこの作品にも残念ながら"未放送"回が存在しました。


 

■6位『VIRUS』

「主題歌を当時まだ有名ではなかった"Dragon Ash"が担当しました」


『VIRUS』アニメ制作:PLUM

1997年10月~12月(全12話)テレビ東京にて放映。

アニメ界の重鎮でもある大張正己さんの初監督作品。音楽に来生たかおさんも携わっていました。

「登場人物は"ヴァリアブル・ギア"と呼ばれるパワードスーツで戦います」


同年(1997年)に販売されていた、セガサターン用SFアドベンチャーゲーム「VIRUS」を原作とし作られましたが、内容や設定などゲームとは全く切り離された作品です(一部固有名称が一致するのみ)。

物語りはサージという名の青年を中心に、電脳世界や現実世界にて、コンピューターや"ヴァリアブル・ギア"を駆使し戦うサイバーアクション。

本当の敵の姿がなかなか判明せず、続きが気になる作品でした。ですが、少しゴチャゴチャした画面作りであったり、話数も12話と短かったため、見ていて何度か分からなくなったのが残念に思います。

「大張監督の作品なので、女の子の露出や胸の揺れなどはお約束事項」


監督及びキャラクターデザインを大張正己さんが担当され、大張さん特有の見得を切ったキャラのポージングなど、ファンには嬉しい演出が多数盛り込まれています。また何度も変わった美麗絵でのアイキャッチ、そしてOPやED曲のセンスの良さに惹き込まれました。


 

■5位『神魂合体ゴーダンナー!!』

「2003年の作品ですが、1970年代のロボットアニメのような主題歌です」


『神魂合体ゴーダンナー!!』アニメ制作:OLM・AIC(1期)/AIC A.S.T.A(2期)

第1期:2003年10月~12月(2004年1月)/第2期:2004年4月~6月(7月)(全26話)AT-

X及びBS等にて放映。※地域により放映日などバラつき有り。

「当時としては新しかったのに、どこか懐かしさを覚えるテイストとデザイン」


タイトルの「神魂合体(しんこんがったい)」通りに、ロボットを操縦する2人が"新婚夫婦"というギャグか駄じゃれのような設定。内容も全編通して1970年代のロボットアニメを彷彿とさせる熱いノリと台詞、必殺技発動時には全員が"叫び"ました。

物語りの舞台は近未来の日本。突如出現した巨大な謎の敵「擬態獣」と戦うため、世界各国が巨大ロボットを開発していました。主人公である猿渡ゴオと杏奈はそれぞれの機体、ゴーダンナーやゴーオクサーに搭乗し、自分の愛する者や未来を守るため戦います。

作中では多くのキャラが、自分たちの様々な"愛の形"を見せてくれました。

「女性陣はもれなく全員オッパイ要員でしたが、作品の熱い雰囲気のお陰であまり気にはなりませんでした」


登場人物が大勢登場し、さらに設定や用語も大変多い作品ではありましたが、不思議とすんなり受け入れられました。作画崩壊なども殆ど無く、最後まで熱いノリと勢いを保ち続けた良質アニメです。






 

■4位『ガサラキ』

「激しい呼気と心臓の音、そして能楽が流れる不思議なOPでした」


『ガサラキ』アニメ制作:サンライズ

1998年10月~1999年3月(全25話)テレビ東京系列にて放映。

原作はヒットメーカーの矢立肇さん、メカニックデザインはファンも多い出渕裕さん。

「ガサラキはTA(タクティカルアーマ)、ボトムズはAT(アーマードトルーパー)の略称」


最先鋭の科学武装と能楽がミックスした、とても不思議な世界観のロボットアニメでした。上記画像の注釈にも書きました、サンライズの名作「ボトムズ」を手がけた高橋良輔さんが13年ぶりに監督をされた名作です。

物語りは主人公である豪和ユウシロウが、自分と同じ「嵬(カイ)※依り代」であるミハルとともに、自分たちの正体や「ガサラキ(餓沙羅鬼)」の謎に迫ります。

ロボットアニメですので"TA"というメカが登場しますが、和歌に能楽や能の舞い、そして鬼や輪廻転生などと、おおよそロボットアニメらしからぬ難解なテーマや演出でした。

「メカの動きやデザインは流石サンライズです」


当時この「ガサラキ」は日曜の朝に放映されていました。通常なら、小さなお子さんがワクワクしながらテレビを見るアニメ枠でしょう。ですがその内容はといえば、日本を掌握する豪和一族の陰謀や自衛隊による武力鎮圧、そして市民デモや海外派遣などと、今思い返してみてもかなり放映枠を見誤っていたように思えます。


 

■■番外編■■

独特で不思議な世界観を構築した作品を「番外編」として3本ご紹介紹介します。

「可愛いキャラクターでありながら、どこか底の知れない怖さを感じました」


『serial experiments lain-シリアルエクスペリメンツレイン-』アニメ制作:トライアングルスタッフ

1998年7月~9月(全13話)テレビ東京系列にて放映。

「当時は一大ムーブメントを起こしましたが、アニメは小説ほど知名度がないようです」


『ブギーポップは笑わない Boogiepop Phantom』アニメ制作:マッドハウス

2000年1月~3月(全12話)テレビ東京系列にて放映。

「同人誌からアニメ化された作品。現在でも根強い人気が続いています」


『灰羽連盟』アニメ制作:RADIX

2002年10月~12月(全13話)フジテレビにて放映。


 

■3位『アルジェントソーマ』

「OPは物悲しくも美しい主題歌に合わせ、登場人物たちが次々に紹介されます」


『アルジェントソーマ』アニメ制作:サンライズ

2000年10月~2001年3月(全25話+特別編※TV未放送)テレビ東京にて放映。

原案及び監督は片山一良さん、音楽はかの服部克久さん。

「無垢な少女ハティと人類の敵とされる巨大エイリアンの1人フランク、この2人の心の交友がやさしく心に響きました」


恋人を巨大エイリアンに殺され、自らも顔に傷を負った主人公タクトが、ソーマという新たな名でフューネラルに所属し復讐を誓う物語り。

SF小説の金字塔フランケンシュタインを下地に、科学や物理用語が盛り込まれていたり、シャイクスピアの引用などを多く使った哲学的台詞は、フアンをニヤリとさせました。また巨大エイリアンによる攻撃仕様や自身の性質変化、さらに一点を目指し侵攻する"敵"を迎撃する設定や、特撮作品へのリスペクト姿勢が「エヴァンゲリオン」に似ているとも囁かれました。

ですが全話通して完成度の高いお話作りと、終結に向けての伏線回収や人との結びつきなど素晴らしく、もっと評価されるべき作品だと思います。

「主人公の左半分の顔が"別人"=フランケンシュタインである事が、この作品の"鍵"なのかもしれません」


当時は今ほどテレビ東京の深夜アニメ枠が浸透してはいなかったり、ファンがはまりやすいヒロインでなかったりと、作品の完成度とは真逆に知名度は低かった名作アニメです


 

■2位『ラーゼフォン』

「OPは坂本真綾さんが歌う"ヘミソフィア"をバックに美しい絵が鮮やかに動きます」


『ラーゼフォン』アニメ制作:ボンズ

2002年1月~9月(全26話)フジテレビにて放映。

原作及び監督に出渕裕さん、キャラクターデザインは人気イラストレータ山田章博さん。

「ミサイルやビームというよりは"歌声"を武器にします」


外界と隔絶された世界"東京"で暮らしていた少年・神名綾人(かみな あやと)が、不思議な少女の導きでラーゼフォンに乗り込み侵略者MU(ムウ)と戦う物語り。

話数が"第○楽章"表記であったり、ラーゼフォンに乗り込む者を"奏者(オリン)"呼称だったり、戦闘時に歌ったり音で感知したりと多くが「音楽」に関わります。そのため作中に流れる音楽はとても美しく、画面上のキャラや世界観へ大変マッチしていました。さらに全編通して作画も素晴らしく、最後までクオリティーが高いまま終了した作品です。

「日本のSF小説や作品が好きな方には興味深い設定が多数盛り込まれていました」


本作は翌年「ラーゼフォン 多元変奏曲」として映画化もされ、アニメ雑誌意などでも何度か大きく取り扱われていました。

ですがタイトルを知っていても殆ど未視聴で終わった方は多く、またどんなお話であったか詳しく説明出来る方は少ないかと思われます。その理由の1つに難解な作品内容が上げられますが、もう1つの大きな理由が大幅な放映時間帯の移動ではないでしょうか。フジテレビでは夕方から深夜枠に、東海テレビでは深夜枠から夕方へと放映時間が移動したため、多くのファンを戸惑わせました。


 

■1位『銀装騎攻オーディアン』

「OPはぐんぐん人物やメカが現れてはテンポ良く動き回ります」


『銀装騎攻オーディアン』アニメ制作:プラム

2000年4月~9月(全24話)WOWOWにて放映。

監督が大張正己さん、脚本に浅井健吾さん、キャラ原案は石田敦子さん、メカニックデザインをことぶきつかささんと、そうそうたる顔ぶれの作品。

「物語の前半と後半とでは内容や方向性がかなり変わってゆきます」


北欧神話をベースに描かれたロボットアニメ。作中ではロボットや機械(データ)に人間の人格や記憶を移行させたり、その技術(リメイク)を応用することで人体の欠損部分を補うクローン再生が出来たりと、現在に通じる斬新な設定でした。

物語りは、主人公の少年・哉生優(かななせ ゆう)がI.M.Oに入隊し、リムヒューガンと呼ばれるロボットに搭乗しゲリラやテロリストと戦います。作中には専門用語が多く、キャラクターも多数登場しますが、そのキャラクターも"1人"ではなく"2人分"を担う役割や要素もあるので少々設定などがゴチャゴチャ気味かもしれません。

「可愛い絵柄の石田さんのキャラがカッコ良く描かれ動きました」


2000年に放映されたのがWOWOWであった為、視聴どころか多くがその存在さえ知られず終わってしまったアニメです。幾度か作画も崩れ、内容も難解で説明不足な点も有りましたが、それらは容認出来る範囲でした。ただ「リアルロボット」志向を持っていたためか、放映時間が19時であったにも関わらず残虐な演出をそのまま放映したため、当時は一部のファンから非難を受けたようです。

とはいえ制作側の新しいことをしようの意気込みや、シリアスな戦闘パートとは真逆なコミカルな日常パートなど魅力的な名作でした。

……以上が、筆者の独断で選ばせて頂きました2000年前後のちょっと不思議なマイナー良作アニメ10選!!

まだまだご紹介したい作品は沢山ありますし、このランキングにご不満な方もいらっしゃるでしょう。ですがこのコラムを切っ掛けに、今まで未視聴だったこれらの作品へと興味を持って頂けたり、視聴して下さいましたら大変嬉しく思います。

次の新世紀までに、どんな新しいアニメが生まれるか楽しみですね^^

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