「男性ホルモンって何?男性ホルモンの知られざる効果とは?」
「男性ホルモン」や「女性ホルモン」は昨今ではかなりの市民権を得た言葉で、聞いたことがないという人はまずいないでしょう。
けれども、そのホルモンの作用についてはなかなかイメージできませんよね。
今回はホルモンの中でも男性ホルモンについて説明していきます。
・そもそもホルモンって何?
男性ホルモンの前に、まずホルモンとは何者なのかを知る必要があります。
ホルモンは生理活性物質のひとつです。もっと簡単に言うと体の中での情報伝達を担う物質です。
体の中の情報伝達の話をするとまた長くなってしまうので、一つだけ例を挙げます。
例えば、人が空腹を感じるのはどこでしょうか?もちろん脳です。
しかし、脳だけで空腹を感知しているわけではありません。
空腹のときは胃や腸の中身が空っぽですよね。
この空っぽであるという情報が脳に伝わって初めて空腹を感じることができます。
この情報を伝えているのが情報伝達物質であるホルモンなのです。
・男性ホルモンとは?
男性ホルモンはアンドロゲンという物質の総称です。
アンドロゲンにはテストステロンやジヒドロテストステロンなどが含まれます。
男性では精巣に存在するライディッヒ細胞という細胞で産生されています。
勘違いされやすいのですが、女性でも男性ホルモンは作られています!
(※ちなみに、男性でも女性ホルモンがつくられます)
・男性ホルモンにはどんな働きがあるの?
男性ホルモンは様々な作用をもたらします。
例えば男児が思春期に声変わりしますが、これは男性ホルモンによるものです。
また、体毛や筋肉量の増加にも関わっており、体に男性らしい変化をもたらす作用が主であると考えると分かりやすいと思います。
最近では男性型脱毛症も男性ホルモンによるものではないかといわれており、頭髪の薄さに悩む男性たちにとってはこのメカニズムの解明が待たれるところです。
・まとめ 男性ホルモンって何?男性ホルモンの知られざる効果とは?
ここまで男性ホルモンについて説明してきましたがいかがでしたか?
男性ホルモンは単に男らしさを形成するだけでなく、人体の機能と構造を維持する上で必須の物質なのです。
ですから、女性であっても男性ホルモンは欠かせないわけですね。
ちなみに、巷でよく耳にするフェロモンは男性ホルモンとは別物です。
女性ホルモンやフェロモンについてはまた別の記事でお話ししようと思います。