身体を冷えから守る「服装と温め方のコツ」
寒い時期や冷房がきつい室内では、身体を温める服装や小物が欠かせないのは誰もが知るところだと思います。
しかし、デザインによっては効率よく身体を温めることができないばかりか、かえって冷えを招いてしまうこともあるのです。
ここでは身体を冷えから守る服装と「どうしたらより温めることができるか」を考えます。
【身体が冷えやすい服装】
まずは、身体が冷えやすい服装の「習慣」についてご紹介します。
・上半身はしっかり着こんでいても、下半身は薄着
・ミニスカートやショートパンツなど、短めのボトムを好む
・靴下をあまり穿かない
・冬でもタイツやレギンスを穿かずに素足のまま
これらはおそらく「冷えやすいだろうな」と予想がつくと思います。
しかし、以下の服装でも冷えを招きやすくなるので、注意が必要です。
・きついガードルやボディースーツ(補正下着も)
・ぴっちり脚にフィットしているスキニーパンツ
・きつい靴や、爪先部分が細い靴
これらの共通点は「身体を締め付けるので血行が悪くなる」ことです。
【下半身を温かく保つ服装】
・ウールやシルクなどの天然素材の腹巻
・ロング丈でゆったりしたデザインの、ウールや綿のパンツ
・生地がしっかりしている、ウールや綿のロングスカート
・タイツやレギンス、レッグウォーマー
・五本指ソックス
・足首がゆったりめのブーツ、ハイカットシューズ
ところで、今話題の「冷え取り靴下」の効果について触れたいと思います。
足指が自由に動いて血行を妨げないシルクの五本指ソックスの上に、綿などのソックスを重ねていく方法は、温かな空気の層を作り、かつ汗を上手に外に逃がすことができるという点では理にかなっています。
しかし、重ね履きをすることで足が締め付けられて血行が悪くなったり「温めすぎ」に身体がいずれ慣れてしまうことも予想されます。
使い方に気をつけて「履いていれば冷え性が治るわけではなく、あくまでも対処的なもの」と考えましょう。
【上半身を温かく保つ服装】
・綿のインナーの上に綿織物のシャツ、その上にウールなどのニット(ニットとニットが重なると、衣服の間にできる温かな空気の層が編み目を通って逃げやすくなります)
・首や手首が詰まったデザインのトップス
・ダウンジャケットやダウンコート、裏地がしっかりしている上着
・手首をしっかり覆うことのできる手袋
・アームウォーマー、リストウォーマー
・マフラー、スヌード、ショールなど首回りをカバーする小物
【効率よく身体を温める「使い捨てカイロ」の貼り方】
使い捨てカイロは、しっかり身体を温めることができるので、冷え性の方には欠かせないグッズですね。
ぜひ「効率のよい貼り方」を覚えて、身体全体を温めましょう。使用上の注意を守り、低温やけどに気をつけることも忘れずに!
・尾てい骨の上に貼る
→子宮・卵巣など骨盤内の重要な臓器の血行を良くします。下半身全体が温まります。
・肩甲骨の下の「背中の中央部」に大きめのカイロを貼る
→血行を改善して新陳代謝を活発にします。
・おへその上に貼る
→内臓をしっかり温めることで、身体全体を巡る血行を良くします。
いかがでしたか?
他にも座っているときにはひざかけ、眠る際には布団の中に湯たんぽを入れるなど、様々に工夫することができます。
ところで、冬場はしっかり着こむのでまだ冷えを防ぎやすいのですが、問題は夏場ですね。
開放的な服装のままでは、冷房のもとで身体が冷え切ってしまうことがあります。カーディガンやショール、アームウォーマーやひざ掛けなどを上手に使って保温を心がけましょう。